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  • Sep 04, 2015

もはやアニメという枠で語れない『ミニオンズ』、まだ観ていない人は早く見た方がいい

 7月31日から日本全国330館で公開され、今年公開されたハリウッドアニメ作品の中でNo.1を記録した映画『ミニオンズ』。興行収入40億円、観客動員300万人を超え、今なお大ヒット上映中の本作。この黄色いミニオンたち、何でこんなに人気が出た?

サブ5

2010年の公開時、怪盗グルーと一緒にいるこの黄色いカプセルみたいなやつらは何なの?とみんな疑問だった。興味も持った。面白かった。だがこの5年間、それらが一体何なのかについてはストーリーの中では何の説明もされなかった…。

サブ1

ユニバーサル・スタジオと組んで『怪盗グルー』シリーズを生み出したアニメーション制作会社「イルミネーション」。このカンパニーを率いる本作のプロデューサー、クリス・メレダンドリは、5月の来日の際に「キャラクターこそ映画が世界に受け入れられるかを決める最大の要素だ」と語っていたが、その言葉通りに、“ミニオン”という個性的なキャラクターは、全世界の子どもから大人までを魅了している。

現段階で、世界のアニメーション劇場公開作品の首位5作品は下記の通り

世界興行収入 アニメ作品ランキング
1位 アナと雪の女王 12億7421万9009ドル
2位 トイ・ストーリー3 10億6317万1911ドル
3位 ミニオンズ 9億9024万4300ドル
4位 ライオンキング 9億8748万3777ドル
5位 怪盗グルーのミニオン危機一発 9億7076万1885ドル
(※世界興収は8/24付BOX OFFICE MOJO調べ)

映画ファンにとってはお馴染みの、作品の冒頭に付けられる配給・制作クレジットのオープニング映像。『ミニオンズ』では、あの有名な地球とユニバーサルの文字の映像に流れる音楽を、ミニオンズが歌っている。そこからとにかく楽しんでほしい。

ミニオンズメイン

独特の『ミニオン語』を話すミニオンたちの声をあてているのは監督のピエール・コフィン氏。テストであてた声があまりに良かったのだろう。プロデューサーたちも「これでいこう」とそのまま採用されているのも有名な話。クリエイターたちのキャラクターを創造する力の想像力の素晴らしさを垣間見ることができるエピソードだ。

『ミニオンズ』では、サンドラ・ブロック(『ゼロ・グラビティ』)、ジョン・ハム(『MAD MEN マッドメン』、マイケル・キートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)ら、ハリウッドの超大物俳優が「マジ?(笑)」というクオリティの高さでアニメーション声優をつとめる。

そもそも怪盗グルーの声を、スティーヴ・カレルがあてているというのも面白い。いかにもヨーロピアンぽいような英語で(でも何かそれだけじゃない感覚になる)、グルー独特のスピーキングが描かれていることに感動さえする。グルーさんの画だけ見る限りにおいてはハゲのコワいおっさん…という域を脱しきらないが、映像を観てしまったらそれはもう…、どうりでこどもたちにもミニオンたちにも好かれるはずだ。

さらに、ミニオンたちは今年の公開に向けて、世界各国様々なところへ出現していた。TOHOシネマズの劇場用CMでも、ゴジラとコラボして元気いっぱいだった。言語に依存することなく、全世界に受け入れられるこのキャラクターたちの行動の面白さは、私たちに大きな楽しさを与えてくれる。

『ミニオンズ』を劇場で鑑賞された方は予告編を観たと思うが、今後のイルミネーションの新作アニメーションで、ペットたちの日常の裏側を描いた『ペット』が2016年公開を控えている。

写真:『ミニオンズ』(C)2015 Universal Studios.

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