Sally.asia

旅とエンターテイメントの情報サイト

  • Nov 18, 2016

トンコハウスと20世紀フォックスアニメーションが『ダム・キーパー』の長編映画の共同制作発表

トンコハウス(カリフォルニア州)と20世紀フォックス・アニメーションは、トンコハウス創立者のロバート・コンドウと堤大介が脚本・監督を手がけた『ダム・キーパー』を元にした長編映画を制作することを発表した。 本作品は2015年米国アカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネートされたものである。

mainpick


元ピクサーのアート・ディレクター(『トイ・ストーリー3』、『モンスターズ・ユニバーシティ』、『レミーのおいしいレストラン』)のコンドウと堤が本長編映画を監督する。 そして、ジェーン・スターツ・プロダクションやブルースカイ・スタジオに 所属し、現在はフリーのプロデューサー、ケーン・リーが制作を指揮する。

フォックスアニメーションのヴァネッサ・モリソン社長は、「トンコハウスと共に事業を手がけることに期待を膨らませています。あの革新的な短編を長編映画に発展させるお手伝いができることを光栄に思います」という談話を発表した。また、コンドウと堤は共同声明で、以下のコメントを発表した。 「『ダム・キーパー』の世界で長編映画のストーリーを考え始めた時から、ピッグとフォックスの次の一歩の手伝いをしてくれ、激動の今日の視聴者に向けてどのように作品を届けるための良きパートナーは誰だろうと思っていました。 今、20世紀フォックスこそが私たちのキャラクターたちにとって理想的なホームだと感じています。 そして、共にリスクを負って新しいストーリーテリングの可能性を探っていけることを楽しみにしています」

長編映画『ダム・キーパー』の舞台は、短編で描かれた世界の数年後に設定され、短編を観た視聴者から関心の高かった疑問にこたえる内容になる。手描きのようなビジュアルの8000枚を超えるデジタル・ペインティングから構成される無声の短編2Dアニメーションは、今回の最新作品は台詞の入ったCGアニメーションとして生まれ変わる。すでにトンコハウスの監督のもと、初期のアニメーションテストも制作されている。

「ピクサーやブルースカイなどのスタジオで10年以上もCGアニメーションに携わっていたので、僕らの最も得意とする手法で長編映画を制作できる事を楽しみにしています」とコンドウと堤は語る。「今、数え切れないほどのアニメーションが存在する市場で、どうやったら際立つことができるかと考えていますが、何か今までにないようなものを作れるのではないかと信じています。日本に文化的な根をもつトンコハウスだからこそ、東洋と西洋を橋渡しして、豊穣な二つのアニメーションの伝統の良いところを引き出せるのではないかと思います」

今回の長編映画制作は、『ダム・キーパー』をめぐる他のプロジェクトのニュースと相まって発表された。コンドウと堤は、『ダム・キーパー』のグラフィックノベル三部作を現在執筆中で、その第一部は2017年にマクミラン社の奥付であるファーストセカンド・ブックスから出版される予定。また、先週にはピッグとフォックスの友情をテーマにした10話のシリーズを日本のHULU(HJホールディングス合同会社)と制作することを発表したばかりだ。 本作品は、 元ピクサーに所属し(『ファインディング・ドリー』、『インサイドヘッド』)、 最近トンコハウスに加入したエリック・オーが監督を務める。オーはオリジナルの短編『ダム・キーパー』で作画監督も務めている。

トンコハウスとは…米国アカデミー賞にノミネートされた堤大介とロバート・コンドウによって2014年7月に、アーティストの成長を助け、世界中の視聴者にストーリーを伝えるという目的で設立された。トンコハウスの最初のプロジェクトは、多くの関係者からも絶賛を受けた『ダム・キーパー』で、本作品は世界で75を超える映画祭で上映され、25の賞を受賞、2015年の米国アカデミー賞のベスト短編アニメーション部門にノミネートされた。 同スタジオは、最近では川村元気の絵本原作の『ムーム』という短編映画を制作、20を超える賞を受賞している。『ダム・キーパー』を制作する以前は、堤とコンドウはピクサー・アニメーション・スタジオで美術監督として多くの作品を手がけている。

アニメーションテスト静止画 Copyright (C) 2015 Tonko House Inc. All Rights Reserved

Comments

Scroll to top