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  • Mar 16, 2017

「イタリア映画祭2017」、GWに開催決定。“シネマ・イタリア―ノ”な休日を満喫しよう!

2001年の春に始まり、今年17回目をむかえる「イタリア映画祭2017」の開催が決定した。イタリアファン、映画ファンにとって本映画祭は、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例のイベントとなっている。今回上映するのは、日本でのヒットも記憶に新しい『ローマに消えた男』ロベルト・アンドー監督の新作『告解』、さらには、名匠マルコ・ベロッキオ監督、パオロ・ヴィルズィ監督の話題作をはじめ、本国で2016年以降公開されたばかりの新作15作品が日本初お目見えとなる。また、過去の映画祭上映で人気の高かった作品を集めた<アンコール作品>5作品のうち4作品は、日本公開、DVD化もされていないため、ここでしか観ることができないので、今回がまさに貴重な機会だ。

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Photo:『告解』

 

本映画祭の魅力のひとつは、ラインナップ作品の幅の広さだ。ブライアン・クランストン主演の大ヒットテレビシリーズ『ブレイキング・バッド』を彷彿とさせる、イタリアでヒットしたスリリングなクライムコメディー『いつだってやめられる』、カンヌ国際映画祭を騒がせた衝撃作『幸せな時はもうすぐやって来る』、そしてイタリアらしいユーモアに溢れた作品(『ピューマ』『愛のために戦地へ』『どうってことないさ』『君が望むものはすべて』)などが一挙に揃うチャンスは見逃せない。

例年通り、来日ゲストによる開会式や舞台挨拶、トークセッションも予定しており、東京のほか大阪(ABC ホール)でも開催が決定している。

<イタリア映画祭2017 東京>
会期:4月29日(土・祝)~5月6 日(土)
会場:有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)
※前売り券販売開始は3月25日(土)10:00から
※前売り一般1,450円/学生・60歳以上1,350円、当日一般1,700円/学生・60歳以上1,600円

<イタリア映画祭2017 大阪>
会期:5月13日(土)~14日(日)
会場:ABCホール(大阪市福島区福島1‐1‐30)


【日本未公開最新作】
■『告解』(監督:ロベルト・アンドー)
Le confessioni(Roberto Andò) 2016年、100分
『ローマに消えた男』に続いてアンドー監督が名優トニ・セルウィッロを再び主演に迎えたミステリアスなドラマ。

■『花咲く恋』(監督:クラウディオ・ジョヴァンネージ)
Fiore(Claudio Giovannesi) 2016年、109分
1978年生まれのジョバンネージ監督の3作目は、刑務所を舞台にした若者のラブストーリー。

■『幸せな時はもうすぐやって来る』(監督:アレッサンドロ・コモディン)
I tempi felici verranno presto(Alessandro Comodin) 2016年、100分
1982年生まれの新鋭コモディン監督の劇映画デビュー作は、カンヌ国際映画祭の批評家週間で特別上映された衝撃作。

■『かけがえのない数日』(監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ) 
Questi Giorni(Giuseppe Piccioni) 2016年、120min
『ローマの教室で~我らの佳き日々~』『もうひとつの世界』などで心の機微を絶妙にすくい取る腕前を披露したピッチョーニ監督の新作。仲良し女子4人組の数日のロードムービー。

■『切り離せないふたり』(監督:エドアルド・デ・アンジェリス)
Indivisibili(Edoardo De Angelis) 2016年、104分
1978年生まれのデ・アンジェリス監督の3作目。18歳になろうとしている結合性双生児の姉妹デジーとヴィオラの物語。

■『ピューマ』(監督:ロアン・ジョンソン)
Piuma(Roan Johnson) 2016年、98分
ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に選ばれたロアン・ジョンソン監督の第3作。予期せぬ事態に右往左往しながらも奮闘するティーンエージャーが主人公の喜劇。

■『ジュリアの世界』(監督:マルコ・ダニエリ) 
La ragazza del mondo(Marco Danieli) 2016年、104分
ダニエリ監督のデビュー作は、全く異なる世界に生きる男女のラブストーリー。厳しい戒律の宗教を信仰する家庭で育った高校生のジュリアは、布教活動中に刑務所から出所したばかりのリベロに出会う。

■『愛のために戦地へ』(監督:ピエルフランチェスコ・ディリベルト) 
In guerra per amore(Pierancesco Diliberto) 2016年、99分
デビュー作『マフィアは夏にしか殺らない』が興行、批評の両面で成功を収めたディリベルト監督の2作目。史実とアイロニーが絶妙に盛り込まれたロマンチック・コメディー。

■『どうってことないさ』(監督:エドアルド・レオ) 
Che vuoi che sia(Edoardo Leo) 2016年、105分
ヒット作の出演が相次ぐスター俳優の一方で、『俺たちとジュリア』など監督としても活躍するエドアルド・レオが主演も兼ねる喜劇。

■『いつだってやめられる―マスタークラス』(監督:シドニー・シビリア)
Smetto quando voglio- Masterclass(Sydney Sibilia) 2017年、118分

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イタリア版「ブレイキング・バッド」とも称された前作『いつだってやめられる』がスマッシュヒット。それを受けて、物語もアクションシーンもスケールアップした続編が作られ、またもやヒット!

■『君が望むものはすべて』(監督:フランチェスコ・ブルーニ) 
Tutto quello che vuoi(Francesco Bruni) 2017年、101分
パオロ・ウィルズィ監督作品などで脚本家として活躍しつつ、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞した『ブルーノのしあわせガイド』で監督デビューを飾ったブルーニの3作目。オフビートなノリを基調にユーモアで包みながら、青年と老人の心の交流を温かく描く。


【特別上映作品】
■『スイート・ドリームス(仮題)』(監督:マルコ・ベロッキオ)
Fai bei sogni(Marco Bellocchio) 2016年、130分
2016年カンヌ国際映画祭監督週間のオープニングを飾った巨匠マルコ・ベロッキオの最新作。母を失った男の魂の喪失と再生の物語。

■『歓びのトスカーナ』(監督:パオロ・ヴィルズィ) 
La pazza gioia(Paolo Virzì) 2016年、116分
ドナテッロ賞7冠『人間の値打ち』に続き、再びヴァレリア・ブルーニ・テデスキとタッグを組んだ名匠ヴィルズィ監督作品。

■『La vita possibile(原題)』(監督:イヴァーノ・デ・マッテオ) 
La vita possibile(Ivano De matteo) 2016年、100分
『幸せのバランス』『われらの子供たち』に続いて再び家族をテーマとしたイヴァーノ・デ・マッテオの最新作。夫のDVから逃れアンナは12歳の息子ヴァレリオと共にトリノへ移り住む。

■『道化師』(監督:マルコ・ベロッキオ) 
Pagliacci(Marco Bellocchio) 2016年、18分
昨年のヴェネチア国際映画祭の批評家週間で特別上映されたベロッキオの短編。※本作は『夜よ、こんにちは』と『結婚演出家』に先立って上映。


【アンコール上映作品】
■『夜よ、こんにちは』(監督:マルコ・ベロッキオ) 
Buongiorno,notte(Marco Bellocchio) 2003年、105分
1978年にイタリアを震撼させた「赤い旅団」によるモーロ首相誘拐暗殺事件をモデルに、若きテロリストたちを描いたベロッキオの問題作。

■『結婚演出家』(監督:マルコ・ベロッキオ) 
Il regista di matrimoni(Marco Bellocchio) 2006年、100分
『ポケットの中の握り拳』以来、現代における宗教の問題を追及するベロッキオらしいイマジネーションにあふれた力作。

■『カテリーナ、都会へ行く』(監督:パオロ・ヴィルズィ) 
Caterina va in città (paolo Virzì) 2003年、90分
セルジョ・カステッリットとマルゲリータ・ブイが出演するヴィルズィのヒット作。田舎からローマに来た13歳のカテリーナは、有名人の子供たちが通う学校に転入して、未知の世界に遭遇する。

■『来る日も来る日も』(監督:パオロ・ヴィルズィ) 
Tutti I santi giorni(paolo Virzì) 2012年、102分
日本公開作が相次ぐヴィルズィのハートフルでロマンチックなコメディー。グイド役のルカ・マリネッリは、昨年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞して勢いに乗る俳優。

■『いつだってやめられる』(監督:シドニー・シビリア) 
Smetto quand voglio(Sydney Sibilia) 2014年、100分
1981年生まれの新星、シビリア監督の長編デビュー作で、素人ギャングの顛末を独特のビジュアル感覚と小気味良いリズムで描く。イタリアのゴールデン・グローブ賞で最優秀コメディー賞を受賞。


若手監督たちの才能が光る“シネマ・イタリア―ノ”豪華ラインナップ!イタリア映画際で、ぜひ、心豊かになる休暇を過ごしてみてはいかがだろうか。

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